武蔵野市立吉祥寺美術館で開催されている、「どいかや展」に行ってきました。色鉛筆を中心とした優しいを世界です。
ふらっと吉祥寺に行って、「今はなにが開催されてるのかな~」と前を通りかかったところ、なんとも魅力的な色彩に誘われてしまったのです。
ふしぎな名前「どいかや」
はじめて「どいかや」という名前を見たとき「どういう意味なんだろう?」という疑問が頭の中をぐるぐる。
出合いはどこだったかなあ。多分、毎月読んでいた月刊MOEかと思うのですが。
そのまま時がたっていましたが、今回ネットをお散歩していてナゾが解けました。お名前を漢字で書くと土井 香弥さんなんですね^^ナルホドー
代表作チリとチリリの全原画が
どいかや展は、絵本作家である どいかやさんのデビュー20周年記念です。代表作であるチリとチリリの全原画が展示されています。
それぞれは小さめの原画ですが、展示室にずらりと飾られている姿は静かな迫力を持っています。
その他、初期作品や水彩画、フェルトを使った登場人物などの作品も展示されていました。
やはり原画は素晴らしいですね。印刷技術が進んでいるので絵本でも十分きれいなのですが、本物の持つ魅力には叶いません。
色彩、タッチ、線や色の強弱、重ねた色のそれぞれ、実際のサイズなど、絵本では感じきれないものを原画からは見ることができます。
葉っぱ1枚にしても、さまざまな緑を使っていたり、力加減を変えていたりと、見るところがたくさんあって、時間があっという間に過ぎていきます。
そんな風にグイグイ作品を見ていたところ、途中でハッとして数歩下がってみました。
細かいテクニックばかり見てしまって、どいかやさんの絵を楽しむということをしていなかったんですね。
ほんの少し離れて目の前の作品を見て、さらに展示室をぐるりと見たら、たくさんのチリとチリリが自転車に乗って展示室を走っていました♪
色鉛筆の魅力
色鉛筆って、子どもの頃の私にとっては画材という印象はありませんでした。
だって、スーパーで売ってたし、値段はおこづかいでも買えちゃいそうだったし。(買ってもらってたけど)さらには持ち馴れた鉛筆と同じ形だし、まあ、いろんな理由で身近すぎて。
なので色鉛筆でさまざな表現をすることができると知ったときは、かなり衝撃でした。
「こ、これが色鉛筆!?」と15度見くらしちゃいましたよ^^黒井健さんの作品です。お名前をご存知なくても、ごんぎつね (日本の童話名作選)の表紙を描かれている方と言えばピンときますよね。
今回、小4の娘といっしょに どいかや展に行ったのですが、あの頃の私と同じように、どいかやさんの原画を見て「色鉛筆でこんなに表現できるんだ」と目からウロコの部分がたくさんあったようです。
ものすごーく眺めてました。横の解説までしっかりと。
「帰ったら色鉛筆でお絵かきしよう♪」
観終ったあとにはやりたいことが1つ増えている、しあわせな美術展でした。
動物の命を守る活動をされています
ミュージアムショップには、どいかやさんの絵本やポストカードなどがズラリ。ゆっくりながめていたところ、目に入ったのが「ねこ だっこしたら」でした。
次に目に入ったのが、右下にある「ペットショップにいくまえに」という文字。保護された動物たちの里親を探す活動をされているのです。
実は9月にノラ子猫ちゃんと3週間ほどかかわる出来事があり、里親を探す手伝いをほんの少しですがしていました。
なかなか役に立てず歯がゆい思いをしているうちに、ありがたいことに引き取られていきました。寒くなる前におうちが決まってよかったです。
そんな出来事があったので、 ペットショップにいくまえにという文字はとても印象に残り、思わず手に取りました。
ほかにもいくつかペットショップにいくまえに実行委員会の品物が売られていて、購入すると代金の一部が動物保護活動の寄付金になります。
そして、こちらのフリーペーパーは、サイトペットショップにいくまえにでダウンロードでもきます。
誰かが犬や猫を新しく家族に迎えたいと思ったとき、お金で買うというのではなく、飼い主のいない動物をもらい受ける、ということが当たり前の世の中になってほしい、そんな思いをこめて作ったフリーペーパーです。(「ペットショップにいくまえに/はじめに」より)
複製・配布自由とのことで、お友だちやイベントで配ってもOKだそうです。気になる方は、ペットショップにいくまえにへどうぞ。
どいかや展について
どいかや展は、武蔵野市立吉祥寺美術館で11月13日(日)まで開催中です。会期中の休館日は、10月26日(水)。
入館料:大人100円 ( 小学生以下・65歳以上は無料 )