ブログやSNSを書き続けるキッカケをくれた本『書く習慣』いしかわゆき:著

「好きな色は、好きと言っていい。」そこに気づいた瞬間に心の鍵がはずれた、あの日のこと。

むらさき 花火

きれいな色が大好物な、とことこ散歩です。

色鉛筆やマーカー、パステル、絵の具などが並んでいる画材屋さんや文房具店に入ると、脳内が活性化してキラキラします。

好きな色を言えなかった日々

色はどれも好きですが、特別に好きな色が1つあります。それが、むらさき色。

読んでくださっている方からすれば「はあ、そうですか」ですよね、うんうん。

たったそれだけのことなのですが、堂々と言えるようになったり、身につけられるようになったのは、実は下の子が生まれてからなんです。

中学時代の記憶

中学のとき、同じクラスの子がむらさき色が好きと言ったら「うわー、いやらしい~」と言われちゃってました。

ありませんでしたか?そういうの。むらさき色が好き=よっきゅうふまーん、みたいな。

言われた子は元気なキャラなので笑ってサラッと受け流していましたが、会話に関係の無かった私の心にガツッときてしまったのです。

今思えば、どーでもいい話です。めんどくさい子どもだったなーと思います。むらさき色は、むらさき色なのにね。

でも、小心者で、いろんなことを気にするお年頃だった私は、あの時を境に、むらさき色が好きと言わなくなりました。

ほかにも好きな色はありましたが、このことがキッカケで、むらさき色が特別なものになったのです。

心にちいさな鍵が1つかかりました。

カチャリ。

「むらさきが好きって言っていいんだ!」世界が輝いた瞬間

そんな鍵をとっぱらってくれたのが、下の子が生まれてから知り合ったママさんです。

美人でスタイル良くてトークも軽快な彼女ですが、私にとって注目すべきはそこじゃなくて、思うままに、堂々と好きな色を身につけている服装でした。

シンプルな日もあれば、まるでディズニーキャラみたいにカラフルな色合わせでやってくるときもあり、そんな彼女の服を見るのが大好きでした。

で、そのママさんがある日「私、むらさき色が好きなの」とニッコリ笑って言ったのです。

 

ななな、なにーっ!?

 

その瞬間、心の鍵が吹っ飛んだのを感じました。

私がずっと言わなかった、言えなかった言葉を、彼女はあっさり口にしたのです。

そうなんです。中学時代はとっくに終わっていたのに、私だけが、あの瞬間を引きずっていたんですね。

別にズルズル引きずっていたわけではなく、むらさきを選択したり、口にしようとすると、なんとなく心に引っかかりを感じていたというか。

そして、この瞬間から、心がぶわあっと軽くなりました。脳内が桜吹雪状態です。

た、たのしい!なにこれっ!!!

そして心惹かれつつ購入を控えていた、むらさき入りのカメラストラップを、えいやっと購入しました(笑)

カメラ 

「好きな色を1つ身につけているだけで、こんなにもシアワセな気持ちなるんだ!ひゃっほーい!!」

以来、身の回りのどこかに、むらさき色があります。ペンケースや手帳カバーなど小さなところが多いです。

濃いのと、薄いのと。あれこれ、むらさき。

むらさきと言ってもいろいろあって、基本は薄い方が好みですが、ものによっては濃い方が好きだったり。

こちらの記事に使った写真には、濃いのと薄いのが(私にとって)心地よく配置されています。うふふ~。

kirameki

スマホを置いて子どもとの時間を増やしたら、たくさんの笑顔を受け取りました

むらさきに初めて惹かれたのは歌詞絵本

むらさき色を好きだと感じたのは、覚えている限り4~6歳の頃です。

童謡レコードとセットになった、歌詞付き絵本の中で出合いました。

ペチカという童謡の歌詞のページ。(ロシア童謡かと思ってたら、日本のものだと記事書いていて発見)

黒を基調に薄暗く描かれた部屋の中に、ペチカ(暖炉)の赤い火、金の火の粉が散っていました。

そこに広がる、むらさき色のグラデーションが、暗い部屋で魔法のような存在感を放っていました。

ああ、うまく文章にできません。くやしい。

あの歌の絵本、実家に無いかな。みなさんにも、見てほしいなあ。

好きなことは好きと言おう。心が開くよ。

好きなことを好きというだけで、心の中を突風が駆け巡り、世界が光で包まれました。

大袈裟かもしれないけど、でも、「むらさきを好きと言っていい」と気づいた瞬間は、それくらい印象に残っているのです。

これが学生の頃にできていたなら、本当は興味があった漫画研究部に入っていたかも。そうしたら今頃、どんな人生になっていたかな。なーんてことまで考えちゃいます(笑)

不器用だったり、考え過ぎたり、思いこんじゃったりの学生時代でしたが、それがあったからこそ、いま見えているものがたくさんあります。

「これで良かったんじゃないかな」と思える今があります。

うれしいことですね。

 

と、なんだかひとり言みたいな文章になってしまいました。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

 

 

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