捨てるものを選ぶとき、ちょっと遠くの未来を見越すことも大切だなと感じる今日この頃です。
いつも片付いている実家
母は片付けがとても上手で、家の中を常にサッパリと整えています。
突然遊びに行っても、床にモノなんて落ちていません。
でも、収納スペースも部屋数もとても少ないんです。
その状況を思い浮かべながら、わが家の各部屋を見回すとクラクラ。
いえ、今回はそんなお話しじゃなくて、捨てる基準について、です。
必要なものが出てくる
実家は歩いて行ける距離にあります。
長男チビ太が生まれてからは毎日のように通い、幼稚園や小学校に上がってからも週末は必ず実家に行きました。
チビ太がジジのことを好きで好きで(笑)
そして小さな子どもがいると、予定外のことがちょいちょい起きます。
Tシャツに水をひっかけてビショビショになったり、おもらししちゃったり、薄着で行ったけど午後から部屋が冷えてきちゃったり。
(それでも、子どもって寒い場所で遊び続けるのはナゼ)
そんな時に母は押入れをゴソゴソして「こんなの、あったわよ」とナイスな服を出してくることがよくありました。
私の兄が子どもの頃に着ていたトレーナーを出してきたり、ピョコが入園する時には私のスモックを出してきてくれたり。
どれも、きれいにとってあるんですよ。
チビ太が大きくなってきたら、戸棚からオセロや野球盤が出してきてくれたこともあります。
お絵かきやテレビを見るだけの時間に飽きてきたお年頃だったので、これには大喜びしていました。
そして大きなモノでは、エレクトーン。
誰も弾かないし、場所とるしで、捨てちゃえばいいのにって思っていました。
ホコリをかぶってたエレクトーンを、ある日チビ太が楽しそうにいじり始めた時には、なんともいえない気持ちになりました。
エレクトーンが、うれしそうって。
使えなくなっていたモノもあります
もちろん、母が出してきてくれたモノすべてが使えたというわけではありません。
特に服はデザインが古すぎてさすがに着せられないものや、生地の手触りが悪くなって使えないものもありました。
でもね、なんというか、そういうものを見て「あ、これお兄ちゃんが着てたよね」とか「私、このハンカチ好きだったんだー」なんて言う会話を母とする時間が心地よくて。
さらに、その会話を子どもたちが聞きつけて、ワイワイ昔話が始まったり。
子どもたちって、そういう話を意外にも興味を持って聞いてくれたりするんですよね。
そんな時間が持てたのも、古いモノたちと、とっておいてくれた母のおかげ。
数年後ではなく、数十年後には使うかも
数年使わなかったから捨てる、という話がありますが、数十年後には使うかもしれません。
こんなことを考えると、また捨てられなくなってしまいますが(笑)
でも、わが家にも子どもが2人います。
それぞれが結婚して孫ができて、いつかみんなで遊びに来てくれることもあるでしょう。
子どもたちがまだ小学生と中学生なのでピンと来ない部分もありますが、でも確実にそういう日はくるんですね。
きっと母も40代50代の頃に、今を見越してあれやこれやと選別して、とっておいてくれたのでしょう。
あの頃の母と同じ年齢になって、最近はいろいろ考えること、感じることがあります。
同じ状況なのにモノがあふれない実家
さて捨てるということについてのお話や記事でよく見かけるのが、
「今、本当に必要か」
「〇年以内に使ったか」
という基準で捨てるかどうか判断しましょうというものをよく見かけます。
私は捨てるということにハッキリとした基準を持っていなかったので、こういうお話にはとても助けられました。
思い出に引っ張られると捨てにくくなりますが、おかげさまでさまざまなモノを処分することができました。
かなり捨てましたよ、あれやこれや!
さらに転勤族の頃は、引っ越すたびに不要なモノを捨てる機会があったので、爆発的にモノが増えることは防げていました。
でも家を購入した今となっては、モノがたまっていく一方。うぎゃー。
ところがこれって母も同じ状況だったし、引っ越しは一度きりだったので、本来ならわが家よりモノがあふれていてもおかしくない状態。
違いは、母がマメに押入れの中のモノを出して、整理していたということ。
素敵な収納ケースなんてありません。
大きめの段ボールにごみ袋を広げて、そこにとっておくものと防虫剤を入れてしまっていました。
(そうそう、1つだけ大きな茶箱があります。小さい頃は母が片付け中にここに入って遊ぶのが好きでした^^)
衣替えの季節の度にやっていたのでしょうか。
まとめ
捨てることについての情報はたくさん持っていても、マメに不要なモノを出す、必要なものを残すという作業をしなければ、そのうちまた押入れがいっぱいになってしまう。
今は使わない。
3年後はもっと使わない。
でも、数十年後には孫が使うかもしれない。
そんな未来のことを見つめつつ、ちょっとワクワク、ほんのり寂しさなんかも抱えながら、家にあふれているものを選り分けてみようと思います。