その日は、ある日突然やってきます。
「ママ、サンタさんって本当にいるの?」
そんな時、あなたはなんて答えますか?
この本に出合うまでは、こう答えていました
サンタクロースがいるのか、いないのか。
5年ほど前、小学校低学年だった長男からの質問には即答せず、「あなたはどう思う?」と聞き返しました。
大人がすぐに答えてしまうと、なんだかもったいない気がしたからです。
その時は「いると思う」「絶対いるよ」などと答えていました。
もう少し学年が上がると「いないよね?」と返してきました。いたらいいけど、本当はいないんだよね?って。
そんな時は「あなたはどっちがいいの?」と聞きました。「いる方がいい」と返事が来たので、「じゃ、きっといるんだよ」と答えました。
小学校の高学年になると、これは長男の場合ですが、完全にいない発言になりました。
そういう時は「そのセリフが出たら、サンタさんは来なくなるんだよ」と言ったら、あわてて「いるいる!本当にいるんだよ!」に変更してました(笑)
サンタクロースには、私も会ったことはありません。
なので、本当にいるんだよと子どもを説得しようにも、なんとも頼りない言葉しか出てこなかったんです。
大人が確信していないのに、どうやって子どもを説得できるでしょう?
そんなわけで、聞き返すことしかできなかったのです。
でも今となっては良かったのかもしれません。自分で感じたり、考えたりして、判断してくれればそれでいい。
いないと思うなら、いない。
いると思うのなら、いるんです。
でも、これだけ長い年月、世界中で語り継がれているんだから、いても不思議じゃないですよね。
サンタクロースっているんでしょうか?
下の娘が幼稚園の頃、小児科の待合室でとても素敵な本に合いました。
それが先ほどもご紹介した、「サンタクロースっているんでしょうか?」です。2人でいっしょに読んでいたら、どんどん笑顔になってきました。
この本は、8歳の子どもがアメリカの新聞社に送った「サンタクロースっているんでしょうか?」という質問からはじまっています。
それに対し、記者が社説に返事を載せました。
この内容が多くの人に愛され、本になり、8歳の子の質問から約100年経った今でも世界中で愛読されているのだそうです。
とても人気のある本なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
すでに小3となった娘は、もう「読んで」と持ってくることはなくなりました。でも昨日、本棚の前面に出ていたので読んだのでしょう。
毎年、この時期になるとサンタクロースの存在が気になるようですが、その度にこの本を開いて納得しているようです。
この本の中で、好きな文章がこちら。ほかにも心が揺れる言葉がたくさんあるのですが、きりがないので1つだけご紹介します。
この世の中に、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです。
(サンタクロースっているんでしょうか?/偕成社より)
本自体はとてもちいさいのですが、大きめの字で、ひらがな、カタカナ中心の文章で書かれて読みやすいです。
ほんの少し漢字がありますが、よみがなが書いてあるので、小学校低学年なら自分で読める子もいます。
でも、
よければ親子でいっしょに読んで、いろんな想いを伝えあってみてくださいね。
▼東 逸子さんの絵、大好きです。銅版画はもっと好き~♪